映画ブログ / 映画でなけりゃ!

スコアは5点満点。あくまで私見。

ガス燈 1944

 ★★★★☆ 4.0点

ガス燈(1994) (字幕版)

ガス燈(1994) (字幕版)

 

最近1940年の英版を観たので、この1944年の米版を再鑑賞。

この映画で、イングリッド・バーグマンは【アカデミー主演女優賞】をとっている。出演は、シャルル・ボワイエジョゼフ・コットンと贅沢な顔揃え。

快活で正常な女性が、狡智に長けた夫に翻弄されながら、だんだんと本当におかしくなっていく様を、イングリッド・バーグマンが好演。自信を失いおどおどしていく演技や、夫の言葉・表情一つで、精神的に奈落の底へと落ちていく演技は見事。それと、白いドレスに着飾ってからのバーグマンの美しさは溜め息が出る。

まさに「天は、かの女性にのみ二物を与えけり」だ。m(__)m

社交性に富んだ紳士の表情から、妻をいびる悪知恵を思い付いたときの氷のような表情の変化は、名優シャルル・ボワイエならではのもの。40年版も見事だったので、甲乙つけがたい。

ただ、事件を解決に導く刑事については、演技がどうのということでなく、40年版のほうがキャラクターが良かった。ビリー・ワイルダーの『情婦』の太った弁護士のようで。

お手伝いや近所の世話好きオバサンについても、若干だが40年版のほうがいい。特に40年版の若いメイドの甲高い笑い声は最高に最悪だった。(笑)

こう考えると、僅差で40年版のほうに軍配が上がるか。

ただ、44年版のほうが、「霧のロンドン」の雰囲気が出てた。