映画ブログ / 映画でなけりゃ!

スコアは5点満点。あくまで私見。

ヒューゴの不思議な発明

 ★☆☆ 3.8点

 ジャケットの女の子の視線がなぜか気になり、『まぼろし探偵』のころの吉永小百合っぽいとか思いつつ、そしてついに見てみることに。そのうち、「あれ、クロエちゃんぽいな」と思ったら、本当にクロエちゃんだった。(笑) さすがスターだ。目の表情だけで、見ようと思ってなかった人にまで映画に誘い込む。クロエちゃんは白人なのに、どこか日本人っぽく見え、妙に親しみを感じさせる女優だ。こんな子、昔、他にもいたなと思ったら、思い出した。ソフィ・マルソーが自分にとってはそうだった。


ところで映画はというと、時代から忘れ去られていた映画製作の父、SFXの創始者というべきジョルジュ・メリエス老人が、主人公のヒューゴ少年らの活躍によって、再び世に返り咲く物語。

マーチン・スコセッシ監督が初めて子供向けの視点をもって製作した映画で、いわゆるスコセッシらしさはない空想ファンタジー。そしてフィルム撮影でなく、デジタル技術を駆使したものになっている。

でも面白かった。

映画をこよなく愛し、メリエスを尊敬する人物が出てきて、ヒューゴ少年らを助けるが、かの人物こそが監督スコセッシを投影した存在なのではないだろうか。まるでヒッチコックを敬愛するスコセッシ本人のようだった。

映画愛と少年という点で『ニュー・シネマ・パラダイス』に似ていて、機械人形がからむところが、なんとなく『顔のない鑑定依頼人』にも似、そして少年の父親との関わりが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』に似ている。なんか混ざった感じの映画だな。